ビタミンDが不足すると、小腸や腎臓でのカルシウム及びリンの吸収率が減少することで骨が弱くなる傾向があります。
その代表例がくる病、骨軟化症や骨粗しょう症です。[1]
とくに気を付けたいのが、下記のグループと言われています。[2]
■ 完全母乳の乳児
母乳には赤ちゃんにとって大切な栄養が豊富ですが、実は母乳中のビタミンD濃度は意外と低く、母乳のみで育つ赤ちゃんの75%がビタミンD不足であるという報告があります。[3]
■ 高齢者
皮膚が老化するとビタミンDを効率的に合成できなくなると言われています。
■ 日頃日光を浴びる事が少ない人
■ 肌が黒い人
健康的に焼けた肌は、ビタミンDを十分吸収できるように思われますが、実はメラニン色素の量が多く黒くなった皮膚は、日光からビタミンDを生成する能力が低下する
■ 炎症性腸疾患および脂肪吸収不良を引き起こす状態の人
ビタミンDは脂溶性ビタミンです。
■ 肥満・過体重の人
肥満や過体重の人はビタミンDの不足に陥りやすいという研究が発表されました。[4]
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参考資料
[1] 日本人の食事摂取基準(厚生労働省) (https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf)
[2] Vitamin D – Health Professional Fact Sheet (https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminD-HealthProfessional/)
[3] 母乳だけで育つ乳児の75%がビタミンD不足 – 日経メディカル(https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201709/552595.html)
[4] Obesity leads to vitamin D deficiency – UCL(https://www.ucl.ac.uk/news/2013/feb/obesity-leads-vitamin-d-deficiency)